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どら焼きの末廣屋喜一郎〜井の頭和菓子処 末廣屋喜一郎 2002年度三鷹市商店コンクールIT部門優秀賞受賞

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うぐいす餅

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2004/2/25

職人が作ったうぐいす餅

春の鳥、うぐいすをかたどったやわらかいお餅です。
やわらかめのこしあんを求肥(ギュウヒ)で包みます。

■ 材料

 ・白玉粉 … 50g
 ・砂糖(上白糖) … 50g  
 ・水あめ … 25〜30g 
 ・こしあん … 300g

 ・水 … 適量  
 ・うぐいすきな粉 … 適量
 ・片栗粉 または うぐいすきな粉 … 適量(手粉として)

 ・緑色の色粉 … 適量(求肥に色をつける場合)


※今回のレシピでは求肥に色をつけませんでしたが、職人!喜一郎がお店で売っているうぐいす餅は、緑の色粉をつけています。

 色をつける場合は、色粉を白玉粉と一緒に入れてください。


■ つくり方

あんこを分けます

1.こしあんは少しやわらかめのものを選び、30gずつくらいに分けておきます。

※用意したあんこが固すぎ!またはやわらかすぎ!いう方は…。

職人のアドバイス

白玉粉を溶かします

▼求肥(ギュウヒ)を作ります


2.白玉粉に水を少しずつ加え、かたまりをつぶすようにしながら溶かします。

※色をつける場合は、ここで色粉を投入。

※白玉粉は「ダマ」になりやすいので、水は少しずつ、ていねいに。

耳たぶくらいの固さに ※耳たぶくらいの固さになるまでこねます。
小分けにして平らに 3.生地に熱が通りやすいように、小分けにして平らにします。
生地を茹でます 4.お湯を沸かして生地を茹でます。

 

浮いてきたらOK!

※プカーっと浮いてきたらOK。

ひとつにまとめます

5.生地を鍋(ボウル)に入れて弱火〜中火にかけ、木べらで少しつぶしてひとつにまとめます。

※焦げないように注意!

(^^)職人はボウルを火にかけちゃってます。

砂糖は少しずつ 6.砂糖と水を少しずつ加えながら、木べらで練ります。
さらに練ります

※砂糖は3回くらいに分け、それぞれ水をチョロっと垂らすようにして様子を見ながらていねいに練ります。

「とろーん」

7.木べらですくって、「とろーん」となるくらい練り上げます。

職人のアドバイス

水あめ投入

8.水あめを入れます。

※ 固化(固くなる)を防ぐ作用があります。

求肥の出来上がり♪ 9.白っぽかったのが少し透明ががってきて、より「とろーん」となります。

▲これで求肥ができました。

求肥を切って

10.(9)の求肥を手粉(片栗粉)にあけ、熱が抜けないうちに分けます。

職人のアドバイス

※職人は一度細長くしてから親指と人差し指で切ります。

(^^)求肥に色を入れていないので、手粉はうぐいすきな粉のほうがきれいだったかもしれないですね。

あんを包みます 11.求肥を手のひらで平らにしてあんを乗せ、求肥を薄く延ばしながら、あんを包んでいきます。
綴じ目はつまんで 12.綴じ目は餃子のような形につまみます。
餃子じゃありませんよ

(餃子じゃないので、ひだひだはつけません)

手のひらで包むように

13.手のひらのくぼみでそっと握るようにして、形を整えます。

※小鳥をそっと手のひらで包むようにやさし〜く。

うぐいすの形にします

14.綴じ目を下にして置き、両端をつまんで形を整えます。

※片方が頭で、片方がしっぽです。

うぐいすきな粉を振るって

15.上から、うぐいすきな粉を振るいます。

出来上がり♪

粉を落とさないように上手に並べて

☆☆☆ 出来上がり ☆☆☆

喜一郎職人のアドバイス 〜あんこの固さを調整する〜

▼あんこをやわらかくする
砂糖と、水を少し入れて、中火で練り直します。
あんこをやわらかくするのは、水ではなくて砂糖です。水を入れるのは、中火でプツプツいわせながら練り直すためです。
水が多すぎると、あんこが冷めたときに、べしゃっと水分が出てきてしまうので、入れすぎたと思ったらよく火を通して練り上げるなど、気をつけてください。

▼あんこを固くする
やはり中火にかけて練り直します。
「水分を飛ばす」というより、「練り直す」作業で、火取る(ひどる)といいます。こうして出来た餡のことを、「火取り餡」といいます。


喜一郎職人のアドバイス 〜求肥の練り具合〜

求肥の練りあがりの目安は、木べらで「とろーん」と伸ばしてみて、その、「とろーん」を爪でほんのちょっと触ってみてください。生地が爪について来なければ大丈夫です。

(^^)爪で触るのもコツがあるようで、なかなか難しいです。。。


喜一郎職人のアドバイス 〜求肥の扱い方〜

求肥は練り上げたら、熱が抜けないうちに手際よく作業をするのがコツです。熱が抜けると、固くなって綴じ目がくっつかなくなります。

▼冷めないようにするには
熱いうちに全部を使い切れないと予測されるときは、湯煎にかけておきます。お湯を沸かした上にボウルを重ねて入れ、その中に入れておくのです。そして、ちょっとずつ取って作業するとよいでしょう。

▼熱が抜けてしまったら
もう一度弱火にかけ、水をちょろっと入れて練り直します。



いかがでしたか?是非みなさんもお試しいただいて感想をお聞かせくださいね。出来上がった作品(?)の写真も大歓迎です。

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